PEOPLE OF YAMANEKO01
声にならない
思いを、
見逃さない。
小さな反応に耳を澄ませ、
一人ひとりの「できた」を形にする。
多機能型事業所やまねこがみたそら
管理者/サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者
小原 麻依 (おばら まい)
PROLOGUE
小さな反応から、
その人の思いを受け取る。
明るい光が差し込む「やまねこがみたそら」。壁には色とりどりの作品が並び、あちこちから笑い声が聞こえてきます。
その輪の中で、利用者さんの表情をそっと見つめる人がいます。管理者であり、サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者を務める、小原麻依さんです。
幼稚園での勤務を経て、8年前に「多機能事業所 陽だまり」のオープニングスタッフとして、やまねこふくし創造舎へ。医療的ケア児の母として重ねてきた経験も、小原さんの支援の原点になっています。
「この子は、何を伝えたいのだろう」——言葉にならない思いに耳を澄ませながら、一人ひとりの表現を支える小原さんに、これまでの歩みと、これからつくりたい場所について聞きました。
01
THE BEGINNING
子どもと関わる仕事を選んだきっかけを教えてください。
年の離れたいとこがいて、小さい子と関われる仕事がしたいと思ったことが、保育士を目指したきっかけです。
幼稚園では約6年間勤務し、発達障害のあるお子さんと関わる機会も多くありました。その後、8年前に「多機能事業所 陽だまり」が開所するとき、ご縁をいただいてオープニングスタッフとして働き始めました。
障がいのある子どもが生まれ、同じような境遇にあるお子さんやご家族と関わりたいと思っていたので、とてもうれしいお誘いでした。
02
MY EXPERIENCE
医療的ケア児のお母さんとしての経験は、今の仕事にどうつながっていますか?
娘は生まれてから8か月間、NICUにいました。おもちゃと触れ合う機会もなかったので、メリーやマラカスを手作りして、そばに置いてもらっていたんです。
「どんなものなら遊んでくれるだろう」「どうしたら喜んでもらえるだろう」と考え続けた経験が、今の製作活動にもつながっています。
娘は肢体不自由があります。だから製作を考えるときは、娘ができるものなら、きっとみんなもつくることができる——それを一つの基準にしています。
03
LISTEN CLOSELY
支援の中で、一番大切にしていることは何ですか?
「この子は何を伝えたいのか」を考えることです。
言葉を話さない方でも、ほんの少しの表情や動きから気持ちを読み取れることがあります。その小さな反応を見逃さないように、丁寧に関わることを心がけています。
長く関わる中で、一人ひとりとしっかり向き合うことが信頼につながると学びました。強度行動障害のある方との関わりでも、メリハリを持ちながら誠実に向き合うことで、少しずつ信頼関係が生まれていきました。
04
MAKE & SHARE
「やまねこがみたそら」で、どんな活動を育てていきたいですか?
子育ての中で得た知識や情報を、自分一人の中に留めずに発信していきたいと思っています。その一つが、視線入力です。
視線入力は、肢体不自由のある方も自分のまなざしで表現できる方法です。制作した作品をフォトフレームにしたとき、ご家族がとても喜んでくださったことが心に残っています。
必要としている方だけでなく、もっと多くの方に知ってもらい、生産活動の一つとして育てていきたいです。利用者さん一人ひとりにファンができるようなアート活動へつなげていけたらと思っています。
05
THE PLACE AHEAD
新しい事業所を、どんな場所にしていきたいですか?
オープニングスタッフとして働いてきた8年間で培ったものを、ここで発揮していきたいです。まだまだこれからですが、丁寧な関わりを大切にして、利用者さんに喜んでいただける場所にしたいと思っています。
「ここでは、こんな楽しいことがあるんだ」と実感してもらえる、ほかにはない場所にしていきたいです。そして、利用者さんやご家族、地域の皆さんから、自然と応援していただける事業所に育てていきたいですね。
06
TO OUR FUTURE TEAM
これから一緒に働く方へ、メッセージをお願いします。
やまねこには、パワフルで、いつもにこにこと笑いの絶えない仲間が集まっています。いろいろな職種のスタッフがいるので、それぞれの視点から気づきが生まれ、刺激し合える職場です。
子育て世代も多く、お互いに支え合いながら働けるところも魅力だと思います。
経験以上に大切なのは、一人ひとりをよく見て、小さな変化に気づけること。そして、周りの人を思いやれることです。
まずはぜひ一度、見学にいらしてください。一緒に働ける日を楽しみにお待ちしています。