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02.7.1 魔法の鉢

植物を植えた新聞紙生まれの魔法の鉢
YAMANEKO GA MITA SORA

魔法の鉢

新聞紙から、植物のうつわへ。

捨てられるはずだった新聞紙が、
誰かの手を通って、
植物の居場所になりました。

Our story

きょうも、新聞紙から。
さて、どんな鉢が
できるでしょう。

新聞紙をちぎり、水に溶かす。
セメントと混ぜ、形をつくる。
ミョウバン水につけ、乾かし、整える。

いくつもの手と、時間を重ねて、
魔法の鉢は生まれます。

ちぎるのが得意な手。
形を考えるのが好きな人。
じっくり仕上げる人。

できることを持ち寄ると、
それぞれの力が、ちゃんと役割になる。
だから同じものは、ひとつもありません。

The making

鉢ができるまで。
ちょっと長いです。

急がず、飛ばさず、ときどき話しながら。新聞紙が鉢になるまでには、十の場面があります。

手間がかかる。
だから、おもしろい。

01

まずは、無心で。びりびり、ちぎる。

大きくても、小さくても。
ちぎる音から、ものづくりがはじまります。

新聞紙を手で細かくちぎる工程 ちぎった新聞紙を集めている様子

02

紙が、紙でなくなる。水のなかで、ふわふわに。

昨日のニュースも、今日のお天気も。
水のなかで、やわらかな繊維に戻ります。

新聞紙を水に浸して溶かす工程

03

ここから、すこし不思議。セメントと、ぐるぐる。

軽い紙と、硬いセメント。
仲良くなるまで、よく混ぜます。

魔法の鉢の材料を準備する様子 新聞紙の繊維とセメントを混ぜる工程

04

正解は、ありません。どんな鉢にしよう。

丸いの。背の高いの。ちょっとへんてこなもの。
まだない形を、頭のなかで眺めます。

魔法の鉢の形やデザインを考える様子

05

手が考えてくれる。むにむに、かたちにする。

指のあとも、すこしのゆがみも。
その鉢だけが持つ、いい顔です。

型を使って鉢の形をつくる工程 材料を手で押さえて鉢を成形する様子 鉢の表面を手で整える工程 魔法の鉢を丁寧に成形している手元 成形した鉢の形を確認する様子

06

お風呂のようですが。ミョウバン水へ、ちゃぷん。

水をひとくぐり。
見えないところに、強さを加えます。

成形した鉢をミョウバン水につける工程 魔法の鉢を水から引き上げる様子

07

完成? いえ、もうひと手間。ここで、ぐっとよくなる。

できあがりの手前は、いちばん大事。
手で触れながら、鉢の声を聞きます。

完成前の鉢にひと手間を加える工程

08

待つのも、仕事です。お日さまに、あとはおまかせ。

急がせると、うまくいきません。
ゆっくり、じっくり。時間が仕上げてくれます。

成形した魔法の鉢を乾かす準備 鉢を包んで乾燥させる工程 乾燥を待つ魔法の鉢

09

最後は、やさしく。きゅっ、と整える。

触れて、眺めて、また触れる。
作った手だから気づく、最後の仕上げです。

乾いた鉢の表面を仕上げる工程

10

できました。ようこそ、植物。

新聞紙だったものが、
植物の新しい居場所になりました。

完成したさまざまな形の魔法の鉢

A small circle

これは、鉢であり、作品であり、
小さな循環のかたちです。

手から手へ。
紙から土へ。
そして、植物のある暮らしへ。

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