魔法の鉢
新聞紙から、植物のうつわへ。
捨てられるはずだった新聞紙が、
誰かの手を通って、
植物の居場所になりました。
Our story
きょうも、新聞紙から。
さて、どんな鉢が
できるでしょう。
新聞紙をちぎり、水に溶かす。
セメントと混ぜ、形をつくる。
ミョウバン水につけ、乾かし、整える。
いくつもの手と、時間を重ねて、
魔法の鉢は生まれます。
ちぎるのが得意な手。
形を考えるのが好きな人。
じっくり仕上げる人。
できることを持ち寄ると、
それぞれの力が、ちゃんと役割になる。
だから同じものは、ひとつもありません。
The making
鉢ができるまで。
ちょっと長いです。
急がず、飛ばさず、ときどき話しながら。新聞紙が鉢になるまでには、十の場面があります。
手間がかかる。
だから、おもしろい。
01
まずは、無心で。びりびり、ちぎる。
大きくても、小さくても。
ちぎる音から、ものづくりがはじまります。
02
紙が、紙でなくなる。水のなかで、ふわふわに。
昨日のニュースも、今日のお天気も。
水のなかで、やわらかな繊維に戻ります。

03
ここから、すこし不思議。セメントと、ぐるぐる。
軽い紙と、硬いセメント。
仲良くなるまで、よく混ぜます。
04
正解は、ありません。どんな鉢にしよう。
丸いの。背の高いの。ちょっとへんてこなもの。
まだない形を、頭のなかで眺めます。

05
手が考えてくれる。むにむに、かたちにする。
指のあとも、すこしのゆがみも。
その鉢だけが持つ、いい顔です。
06
お風呂のようですが。ミョウバン水へ、ちゃぷん。
水をひとくぐり。
見えないところに、強さを加えます。
07
完成? いえ、もうひと手間。ここで、ぐっとよくなる。
できあがりの手前は、いちばん大事。
手で触れながら、鉢の声を聞きます。

08
待つのも、仕事です。お日さまに、あとはおまかせ。
急がせると、うまくいきません。
ゆっくり、じっくり。時間が仕上げてくれます。
09
最後は、やさしく。きゅっ、と整える。
触れて、眺めて、また触れる。
作った手だから気づく、最後の仕上げです。

10
できました。ようこそ、植物。
新聞紙だったものが、
植物の新しい居場所になりました。

Collection
みんなちがって、
みんないい顔。
形も、色も、表情も。その日の手と、その日の気分から生まれる、一点ものです。



